2008年01月23日

"The Deathly Hallows" 第35章571ページ

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「死の秘宝」とハリーは言った。その言葉でダンブルドアの顔から微笑が消えたのを見て、ハリーはうれしかった。
「ああ、そうだ」とダンブルドアは言った。少し心配してすらいるようだった。
「それで?」
ハリーがダンブルドアと知り合ってから初めてダンブルドアは一人の年老いた男より頼りなく見えた。ずっと頼りなく。すぐにダンブルドアは悪さをしているところを見つかった少年のように見えた。
「許してくれるだろうか?」とダンブルドアは言った。「君を信用しなかった私を許してくれるだろうか?君に言わなかったことを。ハリー、私はただ、自分が失敗をおかしたように、君が失敗をおかすのを心配していたのだ。君が自分と同じあやまちをおかすのを恐れていただけなのだ。許してほしい、ハリー。もうこれまですでにしばらくの間、君は私よりいい人間だと私にはわかっていた。」
「なんのこと?」とダンブルドアの口調に、またダンブルドアの目に不意に浮かんだ涙に驚いて、ハリーは尋ねた。
「秘宝のことだよ。秘宝のこと。」とダンブルドアはつぶやいた。「切羽詰った男の夢!」
「でも、それは実在するよ!」
「実在し、危険なものだ。そして、愚か者にとってはたまらない魅力だ。」とダンブルドアは言った。
「そして、私はそんな愚か者だった。しかし、君は知っているだろう?もう君に対して隠しごとはない。君は知っている。」
「知っているって何を?」
ダンブルドアはからだ全体の向きを変えてハリーに向かい合ったが、涙はその鮮やかな青色をした目に依然として光っていた。
「死の征服者だよ、ハリー。死の征服者!私は最終的にはヴォルデモートよりいい人間だっただろうか。」
「もちろん。」とハリーは言った。「もちろん。どうしてそんなことを聞くの?殺さずに済むのなら、あなたは殺したことはなかった」
「そのとおり、そのとおり」とダンブルドアは言った。まるで安心させてほしがっている子供のようだった。「しかし、わたしもまた死を征服する方法を求めていたのだよ。」
「でも、ヴォルデモートのような方法ではなかった」とハリーは言った。これまであんなにダンブルドアに対して怒っていたのに、高いアーチ型の天井の下こうして座って、ダンブルドアを本人自身からかばっているというのは、なんと不思議なことだろう。「秘宝であって、ホークラックスではなかった。」

この部分にある"less than"はどう解釈するべきか非常に悩みました。前後関係からどうとでもとれる言葉のようです。"little"(小さい、若い)の比較級とも考えましたが、"less than"で「以下、より劣る」と解釈したほうがよさそうです。ここでは、よりもろいという意味で、「頼りない」と意訳してみました。
posted by みちえ at 18:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 気になる英語表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして♪
"Less than"の解釈について気になったのでコメントさせて頂きます。

私は、この"Less than"は年齢のことだと思います。”Old manより(年齢が)Less" つまり「老人より若い」と解釈しました。
『ハリーがダンブルドアに会って以来初めて彼が一瞬若く見えた。ずっと若く。まるで、悪いことをして見つかった少年のように。』
ダンブルドアが一瞬少年のように若く見えたと言っているのだと思います。いかがでしょうか?
Posted by nyama at 2008年01月30日 23:44
nyamaさん、コメントをありがとうございます。

次の文を読むと確かに「若い」とも解釈できるのですが、それだったらなぜ"younger"と書かなかったのかという疑問がわいてきます。"less than"というのには、人間としての大きさとかもっと深い意味合いがあるのではないでしょうか。
Posted by みちえ at 2008年01月31日 20:25
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