2008年01月14日

"...has it gone?" 第35章567ページ

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「それじゃ、僕の中にあったヴォルデモートの魂の一部は」ダンブルドアはさらにいっそう熱心にうなずき、顔いっぱいに励ますような微笑を浮かべて、先を続けるようハリーを促した。
「なくなってしまった?」
「そのとおり!」とダンブルドアはいた。
「ヴォルデモートが破壊したのだ。君の魂は完全になった。すっかり自分のものになったのだよ、ハリー」
「でも、それじゃあ…」ハリーが肩越しにちらりと見やった方向には小さな傷ついた生き物が椅子の下で震えていた。
「あれは何なのでしょう、先生?」
「われわれには助けられないものだ。」とダンブルドアは行った。

わたしは最初この生き物がハリーの中に残ったヴォルデモートの魂の一部と理解していたのですが、ここを読み返すと、それはヴォルデモートがハリーを死の呪文で殺したときに破壊され、なくなってしまったようです。したがって、この生き物はヴォルデモート本体の魂と解釈したほうがよさそうですね。一時的にハリーにくっついてきてしまったものの、ナギニというホークラックスがまだ地上に残っているため、いずれはこの生き物も地上に戻り、ヴォルデモートは復活することになるのでしょう。

また、この章で、ハリーには傷もなく、ハリーが完全な肉体という形を取っている一方、この生き物には"maimed"など不完全で損なわれたという描写がされています。これは2人の魂や人間性を肉体という形で対照的に表したものではないかと思います。前の章のスネイプとダンブルドアとの会話の中で、ダンブルドアがドラコの魂はまだそれほど損なわれていない(damaged)と言っていますが、それはヴォルデモートの魂のありようと同じ意味での"damage"なのではないでしょうか。
posted by みちえ at 20:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 気になる英語表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブロードバンド開通しましたか?おめでとうございます(って言うものかどうかわかりませんが。)!“気になる英語表現”をとても楽しみにしていた。みちえさんの言葉はとても説得力があって読みながら頷いています。

ヴォルデモートの魂の形が不完全なものという描写であるのは、みちえさんがご指摘の様に魂がdamageを受けたからなのだと私も思います。そもそもホークラックスを作るために“殺人”という行為が必要というは、人を殺す事によって魂に傷が入る事を意図的に応用して魂を分けるからなのではないでしょうか?
Posted by Root at 2008年01月16日 22:24
Rootさん、どうもありがとうございました。実に待つこと6週間半、すったもんだの末、やっとブロードバンドがつながりました。お待ちくださり、ありがとうございます。

なるほど、殺人という行為によって魂がdamageを受けるわけですね。それで、なぜダンブルドアがマルフォイに自分を殺させることによって、彼の魂がdamageを受けることを心配していたのかがわかりました。殺人によって魂に入る傷を使って、魂を分けるというのも筋が通ります。だから、6つにも魂を分けたら、いかに元の魂が損なわれ、不安定になるのか想像にかたくありません。
Posted by みちえ at 2008年01月17日 23:16
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