2007年12月01日

"You've been so brave." 第34章560ページ

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「とても勇気があるわ」
ハリーは口が利けなかった。ハリーの目は母親を見るのを心から楽しみ、立ってずっと母親を見ていたい、それだけで十分だとハリーは思った。
「もう少しだよ」とジェームズが言った。「あと少しだ。僕たちは誇りに思っている」
「痛いのかな?」
止める暇もなく、子供っぽい質問がハリーの唇から漏れた。
「死ぬこと?ちっとも」とシリウスが言った。「眠りに落ちるのより速くて簡単さ」
「それに、あの人はそれをすばやいものにしたいと思うだろうしね。終わってほしいと思っているのさ」とルーピンが言った。
「死んでほしくなかったんだけど。」とハリーは言った。思わず口をついた言葉だった。「あなたたちの誰にも。ごめんなさい」
ハリーは4人のうち特にルーピンに向けて言い、ルーピンに懇願した。
「息子が生まれたすぐ後だっていうのに…。リーマス、ごめんなさい」
「僕も残念に思うよ」とルーピンが言った。「息子を知ることができなくなって。でも、なぜ僕が死んだのか彼にはわかるだろうし、きっと理解してくれると思う。彼が幸せに暮らせるような世の中を作ろうとしたんだ。」

ちょっと最後のエントリーから間があいてしまいましたが、とても感動的なこの部分はぜひ取り上げたいと思っていました。最初のセリフはリリーのもので、リリーもハリーを貪るように見つめます。ほとんど知り合う時間のなかった親子の切ない気持ちが表れていると思います(同じことが、リーマスとテディーにも言えるようになるのでしょう)。

ハリーの子供っぽい質問は死に臨んだときの人間の心理を赤裸々に表していると思います。シリウスの言葉はまさに彼の死を表しているでしょう。このセリフのために、シリウスはああいう不思議な死に方をしたのかもしれません。ここでも、自分のために死なせてしまった人たち(特にルーピン)に対するハリーの罪悪感が強く感じられます。
posted by みちえ at 02:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 気になる英語表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここの部分は私もとても好きな場面です。みちえさんなら取り上げてくれるのではないかと期待していました!ありがとうございます。
ハリーの子供っぽさに涙が止まりませんでした。もっともっと甘える時間を与えて欲しいと思ってしまいました。ぜひ、映画ではじっくり映像にしてもらいたい部分です。
シリウスが死んでからやっとしゃべったと思ったらずいぶんあっさりな陽気なセリフでしたね。読んだ直後はルーピンより少なくてあんまりだと思っていましたが、2度目に読んだ時に私もこのセリフのために5巻の突然の死があったのだと思いました。
ルーピンがあまりにすばらしい決め台詞だったのでとても感動もしたのですが、シリウス好きな私は未だにシリウスのセリフの少なさのためにルーピンに嫉妬しています。(笑)
Posted by Root at 2007年12月07日 23:51
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