2007年11月01日

第28章 感想と気になる点

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この章は物語上大きな展開を見せたと思います。ホグス・ヘッドのバーテンダーがアバフォースだったとは驚きました。両面鏡の謎が解け、ドビーを送ったのが誰だったのかが明らかになりました。

この章でアバフォースの話から、ダンブルドアの母親と妹の死についての真相がわかりました。そのアバフォースを通してダンブルドアの陰の面が語られています。才能があり、将来を有望視されていたダンブルドアにとって、一生妹の面倒を見ながら、世間から身を引いて暮らすことはさぞかしつらかったのでしょうね。特に、自分と同年代で、高い理想を抱いていた友人と将来の夢を語っていたときには、一層現実の自分の身の上をつらく思い、フラストレーションに駆られていたのでしょう。ダンブルドアが決して完璧な人間ではなかったことがわかります。が、またそれゆえに、ハグリッド・トレーローニー・ロックハーストと言った教師としての資質が疑問視されるような人たちにもチャンスを与えたダンブルドアの寛容さが理解できます。

子供の本は人物の描き方に善悪がはっきりしすぎているという批判があり、ハリー・ポッターも当初は同じ批判を免れませんでしたが、ここに来るとダンブルドアはまったくの善人ではなかったことがわかり、人間像に深みが増すとともに、彼に対する絶対的な読者の信頼も揺るいでくるのではないでしょうか。

ここでアバフォースから、これまで何度もロンや自分自身に問われてきたダンブルドアに対する疑問が繰り返されます。ハリーがこれまでホークラックスを探し、破壊しようとしてきたのは、ダンブルドアに与えられた使命だからという理由に基づくものでしたが、ダンブルドアという理由が揺らぎ始め、ここに来て初めて、それは自分自身が選んだことだとハリーが自覚したというのは、特筆すべきことではないかと思います。そして、その理由と言うのが、greater good、つまりハリーが当初反感を覚えた、ダンブルドアの若き頃の理想というのがまた興味深いと思います。

さて、ほかにちょっとした情報で気になったのは、死喰い人がInvisibility Cloakを魔法で呼び寄せようとしますが、効きませんでした。ハリーの持つInvisibility Cloakが秘宝の1つであることを証明するエピソードではないでしょうか。それから、ハグリッドがホグスミードの近くの森(これはシリウスがしばらく潜んでいたのと同じ場所ではないかと思います)に弟と一緒に隠れていることもわかりました。

最後にネビルが登場しましたね。ネビルにはわたしはこれまでずっと注目していたので、7巻では風の便りだけで実際に現れなくてがっかりしていました。ハリーがホグワーツに行かないことにしたので、当然の展開といえばそうなのですが、ついにハリーがホグワーツに行くということで、新しい展開になりそうで楽しみです。ネビルは風貌も変わり、ちょっと心配ですが、タフな感じで頼もしいですね。
posted by みちえ at 03:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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