2007年09月25日

"But they were not living" 第16章269ページ

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でも、彼らは生きていないじゃないかとハリーは思った。死んでしまった。それらの虚しい言葉は、ハリーの両親の朽ちつつある遺骸が、無関心に何も知らず、雪と石の下に横たわっているという事実を偽ることはできなかった。止める間もなく涙がわいてきた。熱い涙はハリーの顔の上ですぐに凍りついた。涙を拭き去ったり、ふりをしたりする必要なんてどこにあるだろう?ハリーは涙が流れるままにした。ハリーの唇は固く閉ざされ、リリーとジェームズが眠る場所をハリーの目から隠している深い雪の上にハリーは目を落とした。そこには、リリーとジェームズの最後の姿(きっと今は骨かちりになっていて)が横たわっており、こんなに近くに彼らの生きている息子が立っていて、彼らの犠牲のおかげでその心臓は今も脈打ち、生きていて、今雪の下で彼らと一緒に眠っていることを望む気持ちになりかけていることを、彼らは知らず、気にもかけていないのだった。
posted by みちえ at 02:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 気になる英語表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この部分は作者の死に対する考え方が凝縮されていると感じました。
人は死から目を背けてはいけない。その現実から逃げてはいけない。そして美化してもいけない。
それを哀しむ感情は恥ずかしいことではなく人間として持つ誇らしい感情だと言いたいのではないかと思いました。
Posted by まめ at 2007年10月27日 18:16
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