2007年09月21日

第15章 感想と気になる点

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15章での大きな展開は、やはりロンとの決別でしょう。これまでにも、ハリーとロン、ロンとハーマイオニーとの仲たがいはあり、3人組が2人組になったことはありましたが、それもみなホグワーツという限られた世界の中だけの中であり、それでも毎日顔は合わせていて、それほど決定的なものではありませんでした。こうしたときでも、やっぱり3人の中で仲たがいがあったときは、物語全体が陰気な雰囲気でしたので、これが、仲直りが非常に難しい、半永久的な別れとなったら、この先はどんなに気が沈む展開になることでしょう。何らかの形で仲直りして、また3人で力を合わせてもらいたいと思います。

ロケットを首から下げていると、希望を失い、性格も悪くなるというのは、『指輪物語』に似てきましたね。また、空腹が3人に与える影響はそれぞれの生い立ちを反映していて興味深く思いました(この部分は「気になる英語表現」として訳してみます)。ハリーはダーズリー家で鍛えられて、さすがに逆境に強いですね。ロンは貧乏な家に育ったものの、食べ物の不自由はなく、それだけ恵まれていたということなのでしょう。ハーマイオニーは理性で気分を抑制しているというタイプのように思えました。ロンが出て行くことを決めたときにも、気持ちはロンを愛していながら、大義に従ってハリーとともにホークラックスを壊すための旅を続けることに意を決していたのは、やっぱりハーマイオニーは理性で感情を抑制するタイプなのでしょう。

食べ物といえば、何もないところから食べ物を魔法で出すことはできないというのもおもしろい情報でした。(1)もしそこに食べ物があることがわかっていれば、それを魔法で呼び寄せることはできる、(2)何かの形を変えて食べ物にすることができる(だったら、靴をステーキに変えて食べるとかできないのでしょうか?)、あるいは、(3)何か食べ物があればそれを魔法で量を増やすことができるということです。テッドたちが鮭を手に入れることができたのは、(1)の場合で、その川に鮭がいるとわかっていたからなのでしょうね。もしハリーが、Accio Fish!と川に向かって言っていたら、灰色の魚だけでなく、鮭も出てきたのでしょうか?それとも、あまりにも範疇が広くて、具体的でなさすぎるために、やっぱりだめだったのでしょうか。魔法というのは念と同じで、どれだけ詳しく具体的に脳裏に対象物を描き念じることができるかということに左右されるような気がします。姿現しの術も、どこにでも現れることができるわけでなく、実際に自分が行ったことのある場所に限られるようですし。

テッド・トンクスたちの話を聞くと、マグル出身者たちの受難の様子がわかりますね。グリンゴッツ銀行にも死喰い人たちの手が伸びているようなことが示唆されています(この部分は「気になる英語表現」として訳してみます)。テッドはマグル出身者として登録することを拒否したため、捕まる前に逃げることにしたようです。ディーン・トマスは幼いときに父親が母親と別れたため、父親が魔法使いであること証明できないのでした。ダーク・クレスウェルについては、どうして世を忍ぶ身となったかが13章で言及されていますね(この部分は「気になる英語表現」として訳してみます)。
posted by みちえ at 02:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この章の食べ物ネタでは、ちょっと悩みました。イギリスの子供の食文化の中でベーコン・サンドウィッチは移動先を選定するにおいて、ただ一つの条件にされるほどの価値のある食べ物なのか?私の知る限りではイギリスの料理に目立ってバラエティーがあるとは思えない分、牛絡みの食品には一過言あるのか?この章に来たら・・・みちえさんに質問しようと思っていました。実のところベーコン・サンドウィッチの価値はいかがなものなのでしょうか?

(3)については、アラゴクの葬式の後にハリーとハグリットとスラグホーンが飲み会?やってて、ハリーがお酒が切れないように時々増やしているシーンがありましたね。あれは羨ましいと思いました。
Posted by 森ふくろう at 2007年09月21日 16:12
森ふくろうさん、このベーコン・サンドイッチの部分は「気になる英語表現」で取り上げる準備をしていましたが、森ふくろうさんのコメントではっと思った部分があります。それは「イギリスの子供の食文化」という言葉で、実はベーコン・サンドイッチは子供の食べ物ではないのです。これは血気盛んな男性の食べ物です。これまでも、ロンがF言葉を使うなど、もうすでにロンは子供ではなく立派な若い男性だということが伺われる部分がありましたが、これもその1つなのかもしれません。

(3)の点は既に物語に表れていたのですね。
Posted by みちえ at 2007年09月21日 20:57
お?「気になる英語表現」も楽しみです!食べ物ネタに期待しつつワクワク待つことにしますね。しかし、ベーコン・サンドは血気盛んな男性の食べ物ですか〜そういえば脂っ気が多そうですね。ロンは思考も嗜好も既に大人ってことなんですね。了解しました。そうするとベーコンでエネルギー補給している感じなのかな?母が読んでいた日本の作家のエッセイに夫の話があり、イギリス人で朝食に凄くこだわりがあって食パンの厚さ・その焼き加減+玉子の調理では目玉焼きの黄身の硬さやゆで卵の茹で時間等、毎朝キッチリ同じものを要求されて「いつものもの」を用意する苦労が書かれていて絶句したことがありました。
国によって、互いに当たり前と思っているものでも違う環境から見ると面白いと言えるような習慣が食には多そうですね。
Posted by 森ふくろう at 2007年09月22日 00:15
ものすごくペースダウンしておりました。やっと15章が終わりました。
ベーコンについての森ふくろうさんとのやり取りはなるほど、と思いました。単なる好物とかだけではないのですね。「大人の男」を暗に示しているとは思いもよりませんでした。(機会があればぜひ写真をお願いします)

簡単にはいかないとはいえ、ロンの言葉にはずきっと刺さるようなものがあります。この後、どういう展開になるか少しペースを上げて読み進めようと思っています。
Posted by kmy at 2007年10月11日 15:28
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